1966-1989

1963年、老人福祉法の施行とともに、来るべき長寿社会を見据えた福祉事業への機運が全国で高まり、その後、寝たきり老人に対する老人家庭奉仕員派遣制度、老人医療費の無料化へとつながっていく。
80年代に突入すると、老人保健法、社会福祉及び介護福祉法、ゴールドプランの策定など、日本の高齢者福祉に関する充実度はますます加速。
また、医療の現場での省力化を目指し、内視鏡洗浄器の共同開発を手がけるのもこの頃からです。
画像:ファイバースコープウォッシャー HM-101

【1977】ファイバースコープウォッシャー HM-101

進化する内視鏡洗浄器のファーストモデルとも言える製品。
手洗いが主流だった時代に、さまざまな内視鏡の洗浄・消毒をスピーディーに処理する能力が注目を浴びた。流水+気泡による独自の洗浄方式に加え、内視鏡をセットすれば、ワンタッチスイッチで全自動洗浄という特長も。
画像:ラインバス AT-51B

【1979】ラインバス AT-51B

耐久性とリサイクル性にすぐれ、「アマノの原点」ともなった手動式ステンレス介護浴槽。そこに安全性と操作性、清潔感のある快適性をプラスし、より経済的なシステムラインバスに進化させた。ラインバスにより、複数人数の同時入浴が可能になったことが最大の特徴。
画像:内視鏡洗浄器[エンドスコープウォッシャー]AT-303

【1984】内視鏡洗浄器[エンドスコープウォッシャー]AT-303

独自の気泡洗浄に加え、スプレーノズルを採用。スプレーによるファイバー外表面の洗浄とともに洗浄槽内の水の流れを渦流にしていく。気泡発生装置も強力(当社比2倍)になり、より効果的な内視鏡洗浄が可能となった。シンプルな操作パネルと防水タッチスイッチも好評。
画像:アルファバス ASB-2000

【1986】アルファバス ASB-2000

シンプルなフォルムとシンプルな操作性。そこに充実機能を詰め込み“入浴本来の快適性”を追求した、ダブルアクション機構導入の介護浴槽。洗い台付きストレッチャー、リクライニング担架、洗浄台を組み合わせることで、さまざまな条件に合う最適なシステムを構築できる。
画像:ベータバス ASB-1000

【1988】ベータバス ASB-1000

アルファバスに続く新型浴槽。デイサービスや病棟などの狭いスペースでも対応できるように開発された。どんな浴室にもマッチするシンプル且つ洗練されたフォルムはそのままに、操作性を一段とアップさせる最新の給湯&シャワーミキシング装置の採用など、「もっと使いやすく」が重視されている。
1989年グッドデザイン福祉商品賞受賞。

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1990-2000

90年代に入ると、これまでの老人保健法を時代に見合った内容へと改正。それに伴い、福祉人材確保のための法律や福祉用具の研究開発及び普及の促進に関する法律が施行されていく。
1994年には「予想以上に進んだ高齢化」に対処するため、新ゴールドプランやエンゼルプランの策定、21世紀福祉ビジョンといった社会保障制度が整備されていく。
画像:ミア・フィーリア ABL-2000

【1991】ミア・フィーリア ABL-2000

車いすのまま浴槽内に移動する、画期的な車椅子入浴装置を開発。高度な密閉性を誇る特殊ロック機構、保温性・肌ざわりにこだわったFRP素材の導入など、これまでの技術とノウハウが存分に生かされて誕生した。浴槽と貯湯タンクが一体となった設計で、面倒な工事がいらない部分も高評価を得た。
画像:シンフォニー SBS-2100

【1994】シンフォニー SBS-2100

ドーム型が主流だったシャワー入浴装置をカーテン方式に。入浴者の圧迫感や介助者の使いにくさを大幅に解決した製品として注目される。上下各4基のノズルにより効率良く洗浄でき、シャワー圧の切り替え、プログラミング機能など、気持ちの良いシンフォニー(入浴環境)を奏でられる。
画像:アルカディア ASB-3000

【1997】アルカディア ASB-3000

“アルファバスの進化型”として誕生した介護浴槽。安心感と機能性を併せ持つシンプルなラウンドフォルムと、常にお湯を清潔に保つ「循環ろ過殺菌装置」を標準装備。浴槽と担架が同時に昇降する「Wアクション機構」を採用し、入浴者の不安と介護者の負担を一層軽減。
画像:ミア・フィーリア グラッツェ ABL-2400

【1999】ミア・フィーリア グラッツェ ABL-2400

独自の分離型車いすを採用し、車いす入浴をさらにスムーズに。キャスター部と座部が分離し、座部のみが浴槽内に入る清潔設計が最大の特徴。入浴者の肩位置に水位を合わせられる可変式オーバーフロー、手動式のドアロック、トラブルを迅速に検知するセンサーと表示ランプなど、安心機能も充実。
画像:内視鏡洗浄器[エンドスコープウォッシャー] AE-101

【1999】内視鏡洗浄器[エンドスコープウォッシャー] AE-101

さらに進化したミクロの泡によって、洗浄効果が格段にアップ。細部にまで泡が入り込み、チャンネル内部も効果的に洗い落とすことができる。剥離した汚れは、噴水タイプの給水方式を採用することで、飛散や再付着を防止。洗浄槽をつねにクリーンな状態に保つことができる。

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2001-2023

2000年4月、介護保険法が施行される。「社会全体で支える高齢者福祉」を目的とし、集団ケアから個別ケアへとシフトする内容が盛り込まれたことで、介護予防・生活支援事業の意識がさらに広がりをみせる。
2005年には住宅ケア時代を見据えた高齢者専用賃貸住宅認可がスタート。2011年のサービス付高齢者向け住宅供給の普及へとつながっていく。
画像:内視鏡洗浄器[エンドスコープウォッシャー] AE-103N

【2003】内視鏡洗浄器[エンドスコープウォッシャー] AE-103N

強力な洗浄効果、簡単な操作手順はそのままに、さらにコンパクト化。エンドスコープの使用状況に合わせて洗浄プログラムを選べ、消毒液の使用量や洗浄時間など、コースを自由に設定できるようになった。これにより従来モデルよりもランニングコストを削減することが可能に。
画像:オーシャン SB8000

【2004】オーシャン SB8000

車いすでもストレッチャーでも「ひとつの浴槽で2タイプの入浴アプローチ」を実現した寝位浴槽。併せて、快適な入浴介助ができる自動リクライニング式専用車いす、従来サイズの約1/2というコンパクト専用ストレッチャーを開発。コスト面、スペース面を考慮した新しい入浴環境を提案した。
画像:シャトル A88A

【2005】シャトル A88A

「コンパクトサイズでもゆったり、くつろげる」をコンセプトに、“家庭のお風呂”に近づけたデザインを追求した車いす入浴装置。膝をのばして入浴できる開放的な浴槽形状、快適な全温度管理システム、3段階のチルト機構から生まれる乗り降り簡単な専用車いすが入浴時には浴槽の一部を形成。
2005年グッドデザイン賞受賞。
画像:ライトハウス ABL40

【2005】ライトハウス ABL40

のせかえ作業の軽減を目的に開発された、個浴対応昇降リフト。洗体から入浴までの一連の入浴介助作業をサポートする。浴槽の左右どちらからでも乗り降りでき、アプローチの仕方も多様。そのため「浴室レイアウトの自由度が広がる」という利点が生まれ、高評価を得た。
画像:アビット A77A

【2007】アビット A77A

収納式スウィング扉を採用したソファー形状により、「座って体の向きを変えるだけ」というシンプルな動作で入浴が可能に。浴槽をまたぐことのない利便性と、省スペースながらゆったりとした浴槽形状に注目が集まった。収納式の手すりや見やすい温度表示パネルなど、「簡単に使える」機能も見逃せない。
2010年グッドデザイン賞受賞。
画像:マリンコート SB7000

【2012】マリンコート SB7000

さらに進化しコンパクトになったダブルアクション機構搭載の寝位入浴装置。ストレッチャー、シャワーチェアともに軽量化を実現。気泡発生装置の見直しや薬液濃度を選べる殺菌装置など、衛生面の機能が向上。非常時下降スイッチの採用など、安全機能もいっそう充実。施設の浴室に映える丸みを帯びたやさしいデザインが好評。
画像:フェアーウィンド AS200

【2014】フェアーウィンド AS200

対面式の座位入浴装置。日本人の体格の変化に伴い、施設利用者にも大柄な方、高身長の方が増えている現状をふまえ、“すべての方にゆったり快適な入浴を”をテーマに設計。
細部までこだわったシャワーチェアが特長。配管洗浄プログラムをさらに進化させ、所要時間を大幅短縮。新しい配管洗浄剤も併せて開発。
画像:スカイコート SB5000

【2014】スカイコート SB5000

「ひとつの浴槽で2つのアプローチ」の利便性はそのままに、さらにコンパクトになり、省スペースな浴室にも設置できる寝位入浴装置。本体とアプローチ方法は豊富なバリエーションから選択でき、多様な施設形態に対応可能。浴槽本体はシンプルな基本タイプ、薬液注入装置付、ろ過殺菌装置付の3種類。
画像:マリンコートリモ SB7000R

【2016】マリンコートリモ SB7000R

ダブルアクション浴槽マリンコートリモをさらに使いやすく進化させたハイスペック浴槽。従来の機能に加えて、音声アナウンス機能、情報表示画面を追加。停電時下降スイッチを操作しやすい位置へ配置。浴槽本体は薬液タイプとろ過タイプの2種類。入浴スタイルは、ストレッチャー4種類とシャワーチェアから選択でき、10パターンの中からニーズにあったシステムが選択可能。
画像:ヌクティ A99A

【2016】ヌクティ A99A

ひとつの浴槽で、歩いて入浴する「自立入浴」、専用のスライドターンテーブルを使用した「サポート入浴」、そして「シャワーチェア入浴」の3パターンの入浴方法を実現。2mⅹ2mの省スペースへの設置も可能なコンパクト設計。浴槽本体は新湯タイプとろ過タイプから選択可能。2016年グッドデザイン賞受賞。
画像:エンドクレンズⓇ Neo-S AdvancedⓇ

【2014】エンドクレンズⓇ Neo-S AdvancedⓇ

軟性内視鏡専用の洗浄消毒器。従来モデルにさらに機能をプラス。“スピーディーな洗浄・消毒”、“高い安全性”、“シンプルな操作性”で病院・医院の内視鏡洗浄・消毒の効率化をサポート。
画像:ルーミィ AS300

【2021】ルーミィ AS300

対面式の座位入浴装置。入浴者の快適性と介助者のサポート機能が充実。安全性を高めたチルト式のリクライニングチェアにより、入浴姿勢が12パターンから選べ、より快適な入浴が可能に。新形状の浴槽扉により、入浴者はゆったりと、介助者には安心感ときめ細かいケアの両立を実現。コンパクトなサイズ感で狭い浴室にも対応。

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  • アマノ製品の歩み
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2024- 今後の展望

介護浴槽に対する時代のニーズは「コンパクト」が主流となっている。これは近年主流のユニットケアに見られるように、少人数単位での介助が主流となっていることが要因として挙げられる。反面、さまざまな入居施設で取り組まれている看取りケアに対して一助となるべく製品の提案も必要不可欠である。 アマノでは、これら時代背景やトレンドをいち早く察知し、“より家庭の入浴に近い”介護環境を幅広い製品群の中から確立させていく。
「やさしさをカタチに」の追求は、今も昔もこれからも、“進行形”としてアマノのモチベーションにつながっていく。

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ファイバースコープウォッシャー HM-101 ラインバス AT-51B 内視鏡洗浄器[エンドスコープウォッシャー] AT-303 アルファバス ASB-2000 ベータバス ASB-1000 ミア・フィーリア ABL-2000 シンフォニー SBS-2100 アルカディア ASB-3000 ミア・フィーリア グラッツェ ABL-2400 内視鏡洗浄器[エンドスコープウォッシャー] AE-101 内視鏡洗浄器[エンドスコープウォッシャー] AE-103N オーシャン SB8000 シャトル A88A ライトハウス ABL40 アビット A77A マリンコート SB7000 フェアーウィンド AS200 スカイコート SB5000 マリンコートリモ SB7000R ヌクティ A99A エンドクレンズⓇ Neo-S AdvancedⓇ ルーミィ AS300